「17回目の挑戦で…」悲願の初優勝
その末田から襷を受け取ったのは、3年生の保芦摩比呂。5000メートルの自己記録は高校生トップランナーの証の13分台。チームでは、増子と栗村に次ぐ実力の持ち主です。保芦は、終始表情を変えない冷静な走りでアンカーに繋ぐ重要な5キロ区間を快走。後続との差をさらに広げ、区間2位のタイムで走り抜けました。
そして、アンカーを任されたのは1年生の美澤央佑です。6区終了時点で2位仙台育英との差は49秒。松田監督の信頼を勝ち取り1年生ながら最終7区に抜擢された美澤は、最初からハイペースで飛ばします。その後もペースを崩すことなく走り、ゴールの「たけびしスタジアム京都」に向かいます。
そして…。
実況「1区から一度も先頭を譲らずにタスキを繋いできた学法石川。タイムは史上初めて2時間1分を切りそうです。福島県勢初優勝のゴールテープはもう目の前。学法石川アンカーは1年生の美澤。いま、ガッツポーズで学法石川悲願の初優勝!」

福島県勢長年の悲願を成し遂げた学法石川。優勝タイムは2時間36秒と、史上初めて2時間1分の壁を破る大会新記録でした。
7区・美澤央佑選手「最高でしたね。分かっていたので、優勝と。ずっとかみしめながら走っていた」

過去、何人もの名ランナーを育て上げてきた松田和宏監督にとっても悲願の初優勝です。
松田和宏監督「子どもたちがみんな頑張ってくれて、最後まで諦めずに力走してくれました。本当にうれしいです。17回目の挑戦で初優勝ができて、本当にうれしい。子どもたちが最後までがんばってくれたおかげなので、本当にほめたい」










