「娘はどんなに無念だったか」

母親は、時折、涙ぐみながら次のように話した。

亡くなった女性の母親「元気に『行ってきます』と言った娘が棺で家に帰って来る。どんな気持ちかわかりますか。現在、娘が生きていたら国公立大学の歯学部、万が一落ちた場合でも私立大学歯学部の特待生の合格通知が届いているので、どこかの大学の歯学部で楽しくも忙しい大学生活を送っていたと思います。夢を叶えていたのです。『ママのインプラント、じいじの入れ歯作ってあげる』なんて言いながら、楽しそうに話をしていた姿が忘れられません。娘と私達家族の未来はすべて池田被告に奪われてしまいました。池田被告は4か所も赤信号を無視しているのに、赤信号を見落としたなどと主張しているのが信じられません。自分の命より大切な娘の命を一瞬で失う遺族の気持ちがわかるのでしょうか。娘がどんなに驚き怖かったか。どんなに痛かったか。どんなに悲しかったか。どんなに無念だったか。どんなに辛かったか。池田被告からも池田被告の親族からも、謝罪の手紙なども一切ありません。自分の都合の良い所は覚えていて、都合の悪い所は覚えていないと言うなど、池田被告の態度を見ていても、反省しているようには見えません。このような悲劇を二度と繰り返さないために、社会全体に対する警鐘となる判決を下していただきたいと思います。池田被告には最も重い刑罰を課していただきたいです。」

また、亡くなった受験生の女性の弟も次のように話した。