受験が終わったら親に感謝を伝えようと…

亡くなった女性の弟「僕の姉は被告人の身勝手で危険極まりない運転によって命を奪われました。姉は僕に『受験が終わったら、親に予備校代を出してくれてありがとうと言う』と話していました。被告人はこれから楽しく過ごすことができたはずの姉の未来を奪いました。そして、姉の親に対する感謝の気持ちを伝える機会も奪いました。事件の後、私たち家族は姉の命が奪われたことで普通の生活ができなくなりました。インターネットには事故現場の動画がアップされ、姉や私たちを傷つける心無いコメントが載っていました。被告人が存在していなければ。また、普通の運転をしていればこんなことにはなっていません。法廷で被告人の言動を直接見てきました。率直に言うと反省の気持ちは全く伝わってきませんでした。僕は被告人を許しません。」

また、この事故でけがをした女性は「自分もけがをしたが、医療を学ぶ自分が、亡くなってしまった女性の救護でもっとやれることがあったのではないかと無念さ、後悔が強く、医療の道に進めべきではないかもと考える」と述べた。