再開発に向けた議論が続く福島駅前。課題の1つとなっている東口と西口の行き来について、福島市がJR東日本とともに、自由通路の整備に向けた調査を行うことになりました。

福島駅の東口と西口は、現在、工事用に作られた地下通路のみで結ばれていて、行き来がしづらいことが課題の1つとなっています。一方、福島市では、駅前の再開発に向けた議論が進められていて、この中で、駅の東西が一体となったまちづくりを目指しています。

こうした中、25日、福島市とJR東日本は、東口と西口をつなぐ自由通路の整備に向けて、必要な調査を行う覚書を結びました。覚書では、自由通路とともに、駅前広場についても、新たな検討を進めることにしています。

福島市・木幡浩市長「東西自由通路を作るとなれば、ハードとして整備をしていくとか、今から前倒しで検討を進めたい。かなり幅広な取り組みになる」

福島駅前をめぐっては、東口で地上11階建てのビルなどをを建設する再開発事業に加え、カフェやシェアオフィスを兼ねた「シェアラウンジ」の出店なども発表されています。再開発ビルは、2029年度に開業予定で、市と再開発組合は、28日に議会に対して、詳しい内容を説明することにしています。

その一方で、西口では、去年5月に閉店したイトーヨーカドー跡地の利用については具体的な動きがなく、駅の東西で開発に向けた進捗に差が出始めています。