--片田尚子さん(3代目)「太さの違う撚糸を6枚重ねたものなんですけども、空気の層が入ってくるとフワフワになります。」
力を入れているのは、生地だけではありません。
--片田尚子さん(3代目)「猪苗代の白鳥をモチーフにしたもので、福島がいっぱい詰まっています。」
猪苗代湖を泳ぐ白鳥をイメージしたガーゼタオル。揺れる水面を繊細に表現しています。デザインのこだわり、それが福島です。
--片田尚子さん(3代目)「震災後に結構すぐだったんですけど、他の県でガーゼを売らせていただいたことがあるんですけれども、“福島って住めるところなの?”っていうふうに言われたんですよ。ちょっと唖然としてしまって。情報が伝達してないのかなっていうふうに思ったんですね。ここの人しか知らないみたいなものとか、みんなに分かってもらえるような商品作りをしていきたいなと思っています。」
自分が知っている福島の魅力を伝えたい。そんな思いから、去年新商品も誕生しました。
--片田尚子さん(3代目)「『sO-la CAYA Hand cloth』っていうものなんですけれども、福島の空の移り変わりをイメージしています。」
なんと、空の移り変わりを5色で表現するという斬新な商品。
--片田尚子さん(3代目)「“ソーラ・ラ・ラ・ラ”と歌いながら空に登ってく明るいイメージで、『sO-la(ソラ)』というふうに名付けたんですけれども、その空の麓で福島の生活している人達がどんな暮らしをしているのかっていうのを、いろんな人にイメージしてほしいなと思って。」
生地に使用しているのは、綿にこだわった『蚊帳生地』。
--片田尚子さん(3代目)「100年前に販売していた蚊帳の優しい肌触りみたいなのをもう一度、みんなに味わっていただきたいなと思って蚊帳素材にしました。」
使い始めは硬い生地でも、洗うたびに柔らかい生地になるのも魅力の一つ。そんなオリジナル商品を通じて綿、そして福島の魅力を発信している尚子さん。老舗ふとん店が目指す次のステップが・・・。
--片田尚子さん(3代目)「自分の育てた綿で商品を作りたい。」
実は尚子さん、4年前から綿の栽培をスタート。
--片田尚子さん(3代目)「国産の綿の自給率って0%なんですよ。郡山で作った綿で、知ってもらえるような商品作り、長い自分のアイデンティティを保ちながら力強く、大きいところにはないようなものをみなさんにお届けしたいなっていうところです。」
何があっても前向きに自分らしく。尚子さんが繋ぐ丸栄ふとん店.は、お店の代名詞である綿と福島への愛で溢れています。
『ステップ』
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2025年3月6日放送回より)