パトロールか?緊急走行か?区別がつかず…

従来の車両は、緊急走行とパトロールで赤色灯の光り方が同じため、聴覚障害者が車を運転する際、サイレンが聞こえず、パトロール中でも道を譲るケースが多かったということです。しかし、新しい赤色灯は、緊急走行時は従来通りの光り方、通常のパトロール時はゆっくりとした光り方と、切り替えができるので、サイレンの音が聞こえなくても、見た目でその違いを判断することができます。

県聴覚障害者協会・吉田正勝会長「今までは普通のパトロールなのか緊急走行なのか、あいまいでよく分からなかった。(新しい赤色灯は)緊急走行の時はすぐに避けなくてはならないと見て判断できるので、分かりやすいと思う」

県聴覚障害者協会・吉田正勝会長

実際にパトカーを見学した吉田会長は、これまで車を運転しているときにパトロール中なのか、緊急走行なのか分からないので、前の車の動きの真似をして、そのまま走るか、道路わきに寄せるかを判断していたそうです。そのため、この新型パトカーがどんどん普及してほしいと話していました。

バリアフリー対応のパトカーは、3月3日以降福島・田村・南会津警察署にそれぞれ1台ずつ導入され、順次他の警察署でも運用を始める予定です。

福島県内では2月、同じようにパトロール中は警光灯の光り方が変わる消防車も初めて導入されています。今後も街中で、様々なバリアフリー化が進むことが望まれます。