自民党の派閥の裏金事件をめぐり、政治資金収支報告書に不記載があった、いわゆる「裏金議員」について、石破総理は比例重複を認めない方針を明らかにしました。こうした中、自民党福島県連は7日、党本部に公認を申請する候補者を決めました。
裏金事件に関わった議員の次の衆院選での公認をめぐり、石破総理は6日、党の処分を受けた議員など一部を公認しない方針を表明しました。その上で、処分を受けていない裏金議員について次のように話しました。
石破総理「派閥の政治資金パーティーをめぐる不記載があったそのほかの議員についても比例名簿への搭載はしないことととし、候補者が選挙区において説明責任を果たし、退路を絶って有権者の審判に当落を委ねることとする」
石破総理は、不記載のあった議員について、比例重複の立候補を認めない方針を示しました。
こうした中、自民党県連は7日、次の衆院選の候補者について協議。これまでに出馬を表明した小選挙区の4人と比例単独候補1人の公認を申請することを決めました。県連では、比例をめぐる党本部の方針について「確認中」としたうえで、次のように述べました。
自民県連・矢吹貢一幹事長「重複立候補ができないというのは、候補者にとってはマイナスからのスタートになるのかなと思っていますので、そういう意味では厳しい選挙戦になると思っています」
不記載があった議員のうち、1区の亀岡偉民さん、3区の菅家一郎さん、比例単独の上杉謙太郎さんの3人が、次の衆院選への立候補を表明しています。
このうち、亀岡さんは、これまでの衆院選で、2回連続で比例復活していることから、党の規定により、比例の重複立候補はしない見通しです。また、菅家さんは、6日の党本部の決定により、重複立候補が認められない可能性が高くなりました。自民党は、9日にも選挙対策本部を開いて、こうした方針を正式決定します。










