廃炉のロードマップは「第3期」へ
燃料デブリの取り出しに着手したことで、廃炉に向けた工程は、大きな節目を迎えました。
工程表=ロードマップでは、第1期が使用済み燃料プールからの燃料取り出し、第2期がデブリ取り出し開始までとなっていて、10日から第3期、廃炉完了までの期間に入ります。
当初は2021年12月の予定でしたが、3年近く遅れて、第3期に移行することになりました。第3期は、廃止措置=つまり、廃炉に向けた期間ということになりますが、どういう状態を廃炉とするのかは、まだ決まっていません。

一方、燃料デブリの取り出しそのものも、課題が残されています。今回の作業で取り出されるのは、3グラム以下、耳かき1杯分の予定です。デブリは1号機から3号機までで、およそ880トンあるとみられていて、計画ではこれをすべて取り出すこととなっています。
東電はまず、今回取り出されたデブリを専門機関で分析して、今後の対策に生かす方針です。











