オランダとベルギーを公式訪問されていた天皇皇后両陛下が帰国されました。
きょう(26日)午後2時半ごろ、両陛下は東京・羽田空港に到着されました。
両陛下は6月13日からおよそ2週間、国賓としてオランダとベルギーの2か国を訪問されていました。
それぞれの首都アムステルダムとブリュッセルでは晩さん会や歓迎式典などの公式行事にのぞんだほか、特別な招待により郊外の離宮で過ごしたり、国王とともに各施設を回られたりする機会もありました。
両陛下は「くつろいだ雰囲気の中で旧交を温めることができ、滞在中の各地への訪問にも御一緒頂くなど、数々の素晴らしいおもてなしを頂いたことに厚く御礼申し上げます」としています。
このほか、病院、大学、研究機関など民間の施設も訪ね、幅広い年代の両国国民と交流を重ねられました。
■オランダは“思い出の城”で
離宮「ヘット・アウデ・ロー城」は、2006年、雅子さまが適応障害に苦しんでいたことをオランダ王室が気にかけ、ご一家を静養に招待した城です。
おふたりは、当時4歳の愛子さまがエサをあげた黒鳥とも再会し、東京にいる愛子さまにすぐに連絡をとったということです。
また、城ではウィレム=アレキサンダー国王、マキシマ王妃とともに、サッカーW杯の「日本対オランダ」戦を4人でテレビ観戦。2対2の引き分けに陛下は「ピースフルな結果にほっとしました」と話されました。
■「両親の思い受け継ぐ」黙とうも
戦時下では、日本軍がオランダ人をはじめとした外国人10万人以上を強制収容した過去があり、昭和天皇や上皇さまに続いて“戦争と向き合われる旅”にもなりました。
両陛下は、戦没者記念碑を前に1分30秒以上のあいだ黙とうを捧げたほか、晩さん会では捕虜の遺族らと言葉を交わされました。
その後、黙とうの際の心境を記者から問われると、「慰霊碑の前に立ったときに私たちは本当に心を込めて亡くなった方々への慰霊の気持ちを表した次第です」「過去の歴史を直視して、過去の歴史から謙虚に学ぶ姿勢が私は非常に大切だと思いますし、そのようなことを行った上で、未来のいい両国関係が築けていくのではないかと思います」と振り返られました。
■ベルギーでは4世代続く縁に触れ
続くベルギー訪問も、フィリップ国王、マチルド王妃と公私で夕食をともにするなど、近しい交流が続いた日程でした。
王位継承順位1位で愛子さまと同い年のエリザベート王女(24)による出迎えでスタートしました。王女をはじめ、国王夫妻の子ども4人は今回が初めての国賓接遇だったということです。
晩さん会で陛下は、昭和天皇のころから愛子さままで4世代続けて国王や王族らと年齢が近いことに触れたうえ、長い友好関係を祝われました。
■「次世代への橋渡し」
現在、両国の王位継承順位1位は、▼オランダはカタリナ=アマリア王女(22)、▼ベルギーはエリザベート王女(24)です。
陛下は、両国の王女らと20年ぶりの再会を果たし、「すっかり成長され、立派になられたことを私たちも嬉しく思いました」と喜んだうえ、「次の世代への橋渡しができたのではないかと思います」と振り返られました。
さまざまな交流があった2週間の訪問を終え、両陛下は「とても意義深く、そして思い出深いものとなりました。準備を重ねて頂いた日本とオランダ、ベルギー双方の多くの関係者の皆さんの尽力に深く感謝いたします。両国の国民の相互理解が更に深まり、友好親善と協力関係がより一層進展することを心から願っています」と感想を寄せられました。
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