「ノーモアメガソーラー宣言」も、宣言前から多数の計画
福島市松川町で建設が進むメガソーラー施設について詳しくみていきます。
事業を行うのは、ポルトガルに本社を置く再生可能エネルギー会社「EDPRジャパン」です。その規模はおよそ60ヘクタール東京ドーム12個分の広さに及びます。

しかし、福島市では去年8月に「これ以上の大規模な太陽光発電所の開発を望まない」とするノーモアメガソーラー宣言をしています。一見すると矛盾しているように見えますが、福島市に聞くと「矛盾はしない」ということなんです。
現在福島市では、予定も含め26か所でメガソーラーの建設が計画されています。今回松川町で建設が進められているのは、赤く示された場所になります。

7月2日に事業者が事業概要を説明する会見を行ったことで、新たなメガソーラーが建設されるのでは?と思われた方もいると思いますが、そうではありません。これは4年前からすでに開発が進められていて、去年、福島市が行った「ノーモアメガソーラー宣言」より前に県の許認可も受けていたものなので、矛盾はしていないということです。

一方で、6月、福島市ではメガソーラー建設が進む先達山で泥水が県道に流れるなど被害が出ていて、市民からはメガソーラー建設そのものへの反対の声が高まっています。事業者側も、県の許認可を得たから良いという姿勢ではなく、丁寧に説明を行うことが求められます。