福島県飯舘村の山津見神社で12月、15年ぶりに震災前の形で例大祭が行われました。「かつての祭りを復活させたい」という地域住民の願いが形となりました。

古くからオオカミ信仰で知られてきた飯舘村の山津見神社。東日本大震災と原発事故に加え、その後、拝殿が火事で焼失した影響で、例大祭は規模を縮小して行われてきました。冬は、厳しい寒さとなる飯舘村。例大祭は、その冬ごもりの前に、3日間にわたって行われ、震災前は、およそ3万人が集まる大きな祭りでした。集まった人たちは山の神に感謝し、家内安全や商売繁盛などを祈ったといいます。

例大祭の復活に、若手のリーダーとして関わる実行委員の矢野淳さん。5年前、東京から飯舘村に移住しました。

例大祭の実行委員・矢野淳さん「夜に煌々と屋台の灯りが光っていたりとか、そういう懐かしい光景を皆さんおっしゃっていて、近隣地域の人たちはみんなが待ち望んでいたんだなと感じている」

矢野淳さん