トルコ政府と40年以上にわたって武装闘争を続ける武装組織「PKK」=クルド労働者党の指導者が武装解除と組織の解散を求める声明を発表しました。

トルコのクルド系政党「人民平等民主党」は27日、イスタンブールで会見を開き、収監中のPKKの指導者・オジャラン氏の声明を発表しました。

声明によりますと、オジャラン氏は「全てのグループは武器を置き、PKKは解散しなければならない」としたうえで、「私がこの呼びかけの歴史的責任を引き受ける」として、トルコ政府との平和を進める考えを示しました。

PKKは1984年から独立を求めてトルコ政府と武装闘争を続けていて、和平交渉も行われてきましたが、2015年に決裂していました。

40年以上に及ぶ戦闘で、これまでに4万人以上が死亡したとみられています。

オジャラン氏は1999年に拘束されて以来、収監されていますが、発言は組織内で高い影響力を持っているとされています。

ただ、PKKの指導部がこの呼びかけに応じるかは不透明です。