宮城県県が進める仙台医療圏の4病院再編構想を巡り、初めての住民説明会が17日夜、仙台で開かれました。参加した住民からは、病院の存続を求める声が相次ぎました。

移転対象の仙台赤十字病院がある太白区の八木山地区で開かれた初めての説明会には、住民92人が参加しました。

県の構想は青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを併設して富谷市に。仙台赤十字病院と県立がんセンターを統合し名取市に移転するもので名取市内には精神医療センターの分院を設置するとしています。

説明会では、県の職員が赤字が続く仙台赤十字病院を統合し救急医療態勢の強化を目指すなどと再編の目的を説明しました。

しかし、住民からは、病院の存続を求める声が相次ぎました。

参加した住民:
「医療政策、福祉政策、その根源に触れた話しでは全然ないです目の前のコストカットの話だけです」
「通院している人たちは日赤病院を命綱だと思っていますよ」

伊藤哲也副知事:
「(仙台赤十字病院を)動かすべきではないという思いが多かったと受け止めている。地域の方の意見としてはもっともなので、県としては引き続きなぜ再編するのか、より一層説明を尽くしたい」

県は病院側と今年度中の基本合意を目指していて、12月23日にも東北労災病院がある青葉区の台原地区で住民説明会を開催します。