20代で「がん」を経験した男性が宮城県涌谷町の小学校で講演し「大切な人がピンチになったらみんなでサポートしてほしい」と児童に呼びかけました。
涌谷町立箟岳白山小学校で講演したのは、NPO法人の代表を務める岸田徹さん(36)です。6年生18人を前に、20代で「がん」と告げられた当時の様子を語りました。

岸田徹さん:
「これが僕の首にあったがん。医者に岸田さんのがんは首だけでなく全身になっていますよと言われた」
岸田さんは、25歳と27歳のときに「胎児性(たいじせい)がん」を患い、抗がん剤治療と手術を経験しました。岸田さんは自らの経験を通し、児童らに命の大切さを訴えました。
岸田徹さん:
「みんなが考えてくれた大切な人たちがピンチになったら、みんながサポートしてあげてほしいし、逆にみんながピンチになったら大切な人たちがサポートしてくれる」

講演を聞いた児童:
「がんになってもネガティブではなく、ポジティブに生きていくことが大事と感じた」
「自分が知らないことを知ることができて良かった」

2016年にがん対策基本法が改正されたのに伴い、小中学校と高校の学習指導要領にがん教育が盛り込まれていて、今回の授業はその一環で行われました。