火災旋風を実験で再現

木造住宅の密集地域と、避難場所となる広場を再現し、燃料を入れて火をつけます。

実験を監修した関本孝三技術士:
「当時は木造の住宅が密集していて、空いている所が広場になっていた。ここに大火災旋風ができて、何万人もの人が亡くなった。その現場を実験で再現しようとしている」

関東大震災では「本所被服廠跡」と呼ばれる広場で、3万8000人もの人が焼死しました。避難してきた人が持ち込んだ荷物などに引火し、大きな炎となり、火災旋風が発生した可能性が指摘されています。

着火から、およそ40秒後。画面の右側に注目すると・・・。突然、炎が渦を巻き
「火災旋風」が発生しました。

東京理科大学 桑名一徳教授:
「炎は、とても熱いので上昇気流が発生します。上昇気流が発生しているところと、横風がおきて、その兼ね合いで、回転する流れがおきまして、火災旋風が発生します」

実験では、画面の左奥でも火災旋風が発生。右の方向にゆっくり移動し、戻るような動きを見せました。

火災旋風は風に流され、住宅街を移動し、家々を焼き尽くすと言われています。