関東大震災の発生から、9月1日で100年となりました。東京で起きた大火災では、炎が竜巻のように渦を巻く「火災旋風」が発生し、被害が拡大しました。その「火災旋風」の脅威を大規模な実験で再現しました。

震災でも発生か「火災旋風」

今から100年前に起きた「関東大震災」。死者・行方不明者は10万5000人で、その9割が火災によるものでした。木造住宅が密集する地域で「火災旋風」と呼ばれる巨大な炎の竜巻が発生し、甚大な被害を及ぼしました。

「火災旋風」は12年前の東日本大震災でも起きていたと見られています。気仙沼市の元消防士、菊田清一さんは、発災4日後、炎が激しく上がる様子を撮影していました。

元消防士 菊田清一さん:
「炎を見たときに思わず『なんだこいつ』とかなりびっくりした」

菊田さんが撮影した写真。炎と煙が渦を巻いているように見えます。

元消防士 菊田清一さん:
「火災現場にかつて行っていたが、炎が(渦を)巻くというのは無かった」

炎の竜巻「火災旋風」は、どのような状況で起きるのでしょうか。