5月下旬、宮城県利府町の飲食店でサバと肝付のカワハギの刺身などを食べた30代の男性が腹痛と下痢の症状を訴えた食中毒がありました。
その原因となったのが、寄生虫のアニサキスでした。

アニサキスの幼虫


では、このアニサキス、どのような寄生虫で、どう食中毒を予防すれば良いのでしょうか。

宮城県によりますと、「アニサキス」とは、クジラやイルカなどの海洋哺乳類で成虫になる寄生虫で、その幼虫が「アニサキス症」といわれる食中毒の原因になります。
幼虫は体長1センチから3センチの白色の半透明で、主にサバ、アジ、イカ、イワシなどの魚介類の内臓の表面に寄生。その魚介類を生や生に近い状態で食べた場合、侵入した幼虫が胃や腸の壁を刺すことで食中毒を引き起こします。

スケトウダラの肝臓に寄生するアニサキスの幼虫


アニサキス症は、胃アニサキス症と腸アニサキス症の2つに分類されます。
胃アニサキス症は、食後12時間以内に発症することが多く、胃に差し込むような激痛が続き、一般的には嘔吐などを伴います。
今回の県内の事例は、この胃アニサキス症に該当します。
一方、腸アニサキス症は、食後十数時間から数日で発症。激しい下腹部が痛みが続きます。
アニサキス症は全身性ショックを引き起こす場合もありますが、死に至る事例は確認されていないということです。感染した場合は、医療機関でアニサキスを取り除くことで回復に向かいます。