30年前の「約束」が実現しました。今年、創立150周年を迎える仙台市の片平丁小学校で1日、30年前のタイムカプセルを開封する催しが開かれました。
当時6年生だった安西優希さん:
「(30年は)果てしなく遠い未来のような気がしていたが、思い返してみると案外あっという間」

1日、仙台市青葉区の片平丁小学校で行われたタイムカプセルの開封式には当時、小学校に通っていたおよそ100人が参加しました。今年タイムカプセルを開けるのは30年前からの「約束」でした。

阿部航介記者:
「タイムカプセルが埋められているのは、こちらの30年前に作られたモニュメントです。裏側を見ますと、30年後にタイムカプセルを開封するよう書かれています」

1873年に創立した片平丁小学校。これまでにおよそ1万300人の卒業生を輩出し、今年で150周年を迎えます。

タイムカプセルは30年前、創立120周年の記念行事で埋められました。
タイムカプセルのカウントダウン:
「3,2,1,オープン!」

中に入っていたのは当時の新聞や電車の時刻表、文集、それに絵日記などです。

当時6年生だった男性:
「どんな事を書いたのか覚えていないので、当時の自分に会うのが楽しみ」
参加者はそれぞれの学年に分かれ、当時、自分たちが書いた作文や絵日記に目を通しながら、思い出に浸っていました。

参加者:
「熱帯魚買いに行ったの、お父さんと。覚えてる!」

当時4年生だった女性:
「好きだった漫画のグッズを捨てないでくれと書いてあります」

当時2年生だった男性:
「懐かしいのと、こんなこと書いていたのかという恥ずかしさもあり、でも良いものを見られたと思う」

当時6年生だった男性:
「何十年ぶりに会った友達もいるので、良い機会だったと思う」

催しには、当時の校長も駆け付けました。
当時の校長だった石森幸子さん:
「当時の児童たちが父兄になったりしてね。そういうのも胸がいっぱいです」

片平丁小学校は今年9月に創立150周年の記念式典を開く予定で、現在通っている児童たちがタイムカプセルを埋めることにしています。

片平丁小学校の全校児童は現在520人で、ここ数年はマンション建設などの周辺の住環境の変化もあり増加傾向にあるということです。