「20年の除斥期間の壁」が破られたが・・・
大槻記者:
全国で起こされている同様の裁判の結果をまとめました。
2019年5月に飯塚さんたちが仙台地裁で敗訴した後、除斥期間を理由に全国で原告側敗訴の判決が続きました。

しかし、去年2月に大阪高裁で除斥期間の適用制限を認める判決が出てからは流れが変わり、各地で同じように「20年の除斥期間の壁」が破られ原告側勝訴の判決が続いていました。これは過去の最高裁判例から「著しく正義・公平の理念に反する」事情がある場合は、例外的に除斥期間の適用を制限するとしていたからです。旧優生保護法の被害者らは手術を受けてから20年の間に被害を名乗り出るのは困難だったからという理由です。
後藤キャスター:
今回の仙台高裁の判断は違ったということですか?