氾濫のもう一つの理由 川幅が狭くなる「狭窄部」
東北大学災害科学国際研究所 高橋尚志 助教
「旭山の丘陵がありますと、それより上流側を通ってきた河川というのは海に抜けるまでに狭窄部と呼ばれる狭い場所を通らなければいけない」

出来川が合流する江合川の途中には旭山丘陵があり、旭山丘陵には川幅が狭くなる所「狭窄部」があります。狭窄部が途中にあると、川がうまく水を流すことできず、浸水被害が発生しやすくなるのです。

東北大学災害科学国際研究所 高橋尚志 助教
「大崎平野など低地と呼ばれる所は、相対的に水害のリスクが高い地形だということを知ってほしい。平常時から備えてどのように避難するかということを話あって決めておくことが重要」

歴史を紐解いて見えてきた水害リスク。水害から身を守るためには、私たちが住んでいる土地の地形をよく知り、備えることが大切です。
高橋助教は、河川の氾濫はある意味で自然の姿であり、そこに人々が暮らしていく以上は災害に対する備えを怠ってはならないと話します。だからこそ、近くを流れる川や地形がどういう災害をもたらしてきたのか歴史から過去の教訓を学び、水害に備えることが重要です。