川が運んだ土砂できた低地 大昔から水害が繰り返されてきた

氾濫が起きた大崎平野は、大昔から江合川や鳴瀬川が土砂を運んでできた低い土地のため、そもそも河川災害のリスクが高い土地なのです。浸水被害があった場所の近く、練牛地区にはこの辺りが浸水被害を受けてきたことを記す碑があります。記念碑には雨が降れば沼の水はたちまち溢れ、耕地や人畜に災禍をもたらす「魔の沼」になると刻まれています。

石碑に刻まれた「魔の沼」の文字

東北大学災害科学国際研究所 高橋尚志 助教
「あの辺りの家や木々がある所までが昔沼だったので、(沼を)干拓して出来た土地になっていますので、相対的に干拓した場所は周りよりも低いので水に浸かりやすい」

去年7月の出来川の氾濫による浸水域は、この名鰭沼があったとされる場所とおおむね一致します。

更に、今回の浸水被害の要因は土地が低いことだけではないといいます。大崎平野は普通の平野と違い、丘陵に囲まれた平野なのです。