宮城県東松島市の大曲地区では、全国から寄せられたおよそ450匹の青い鯉のぼりが掲げられました。

この催しは、震災で当時5歳だった弟、律くんを亡くした東松島市職員、伊藤健人さんらがこどもの日に合わせ、追悼として行ってきましたが、今年から震災後に生まれた子どもたちにも楽しんでもらえるよう、「青い鯉のぼりまつり」と名前を変えて開かれました。

会場にはトランポリンやフラフープも用意され、子どもたちが鯉のぼりを見上げながら体を動かして楽しんでいました。

青い鯉のぼりまつり実行委員会準備委員会 副会長 伊藤健人さん:
「(震災から)12年を迎えて、これからはみんなの青いこいのぼりに育っていって欲しいなという気持ちがあります」

青い鯉のぼりまつり実行委員会準備委員会 副会長 伊藤健人さん

鯉のぼりが風に舞う中、復興への願いを込めた和太鼓のステージも披露され力強い音色が響いていました。

訪れた人:
「去年も見かけていたが、今年は子どもたちが見たいということで(来た)」
「こいのぼりが本当に泳いでいるみたいに見えました」

主催する実行委員会では、この「青い鯉のぼりまつり」を子どもたちに伝承をしながら、過去と未来をつなぐ、100年続く祭りにしたいとしています。