東北電力が国に申請している電気料金の値上げについて、樋口康二郎社長は28日の会見で、早ければ6月には値上げをしたいとの考えを示しました。
樋口康二郎社長:
「私たちがいつできると明言できないが、電力コストが収入を上回る状況になっています。できる限り早期の値上げができればよろしい」

東北電力は、一般家庭向け電気料金のうち、値上げに国の認可が必要となる「規制料金」について、平均32.94%の値上げから25.2%に圧縮して国に再提出しています。

会見で樋口社長は、早ければ6月、遅くとも7月には、値上げをしたいとの考えを示しましたが、計画通り値上げできるかどうかは不透明な状態です。
一方、子会社が管理する新電力の顧客情報を東北電力などの社員が不正に閲覧し、経済産業省から業務改善勧告が出されたことについては、監視態勢を強化していきたいと述べました。
なお、東北電力の今年度の決算は、経常損失が1992億円の赤字となりました。赤字は2年連続です。