「開治郎さん、故郷をずっと想う」

1876年、大河原町の旅館の長男として生まれた開治郎は、15歳で上京し、苦難の末、実業家として成功を収めました。

遠く東京の地から故郷への恩返しの思いを込めて植えたのが、全長8キロにも及ぶこの一目千本桜です。

樹木医 尾形政幸さん:
「開治郎さんって東京に行って、故郷をずっと想ってサクラをプレゼントしたと思うんだけど、そういう思いって私だけじゃなく、町の人たちが思っていることじゃないか」

尾形さんは、樹木医として働く一方、自宅では新種の交配や一目千本桜の歴史の研究などを行っています。研究で分かったのが、一目千本桜の「危機」でした。