「学校らしくない学校」をコンセプトに、一人一人のペースに合わせた学びの場が東北で初めて誕生しました。宮城県白石市の小中一貫の不登校特例校「白石きぼう学園」が開校し、6日、記念の式典が行なわれました。

開校式には、教職員や関係者およそ100人が出席しました。白石市の山田裕一市長が開校宣言をした後、我妻聡美校長が挨拶しました。

白石きぼう学園 我妻聡美校長:
「子どもたちの学びを共に作りあげていく4月を過ごしていきたいと思う。学校らしくない学校をどうぞ見守っていただきたい」

白石きぼう学園 我妻聡美校長

白石市越河に開校した「白石市立南小学校・白石市立南中学校」、通称「白石きぼう学園」。東北では初めてとなる小中一貫の不登校特例校で、校舎は、閉校した中学校を活用します。

今年度は、小学5年から中学3年までの合わせて19人が入学します。始業時間は、午前9時20分で午前3時間、午後2時間の1日5時間授業を基本としますが、生徒1人1人のペースに合わせ柔軟に対応するとしています。

小笠原悠記者:
「校舎の中は木の香りがして、明るく開放的な雰囲気です。生徒たちは自分の教室以外にもこういった図書ブースで勉強することができ、授業中に気分転換・クールダウンすることもできます」

また、児童生徒の状況に合わせた「学び直し」や料理などの「体験学習」にも力を入れるということです。

白石きぼう学園 我妻聡美校長:
「子どもたちのやりたいことをまず私たちが聞き取っていろんな話をしていきたい。自分のペースで良いんだということをしっかり伝えていきたいと思う」

「白石きぼう学園」は4月10日から授業が始まります。