只野さんの心の支えになったもの
津波で、只野さんは祖父、母、妹を失い、通っていた大川小学校では児童・教職員あわせて84人が犠牲となりました。

心に大きな傷を負った只野さんを支えたのは、大川小学校を震災遺構として残すための仲間との活動でした。

当時15歳の只野哲也さん:
「私は絶対に大川小を残してほしいと思います。原爆ドームが原爆や戦争のおろかさを伝えてきたように、大川小も地震や津波の恐ろしさや命の大切さを何十年何百年何千年先の後世に伝えるきっかけになればと思います」

校舎の保存が決まったあとは、仲間とともにより多くの人が大川の町に帰ってこられるようにと「Team大川 未来を拓くネットワーク」という団体を立ち上げた只野さん。去年8月、大川に灯ろうを灯すイベントを開催しました。

只野さんら「Team大川 未来を拓くネットワーク」が訪れた江南中学校は、東日本大震災の被災地を支援するため募金活動を行ってきました。