大相撲で新十両昇進を決めた宮城県栗原市出身の時疾風は、5日、母校を訪問し、後輩たちに稽古をつけました。
時疾風は、母校である美里町の小牛田農林高校を訪れました。さっそく、思い出深い相撲部の稽古場に足を運ぶと…。
待っていたのは、やや緊張した面持ちの3年生の部員たち。すると、時疾風はすぐさま、まわしをつけて後輩たちに稽古をつけました。

時疾風は、栗原市瀬峰出身の26歳。春場所は、東幕下三枚目で4勝3敗と勝ち越し十両昇進を決めました。栗駒中学校を卒業したあと、小牛田農林高校に入学し、3年生のインターハイでは個人3位の成績を収めています。
先輩の時疾風に稽古をつけてもらった部員たちは、相撲に取り組む気持ちを新たにしていました。
相撲部主将 伊藤航太さん(3年):
「重くて厚みがすごかった。この刺激を糧にして、3年生最後なので一生懸命頑張って全国ベスト8目標に向かってこれからの日々の稽古に精進していきたい」

新十両昇進の時疾風:
「きつい稽古の思い出がよみがえってくる。自分の相撲のかたちが出来たのはここだった。応援してもらっているのでそれをプレッシャーに感じず力に変えて来場所一番一番大切に取る。応援よろしくお願いします」

宮城県出身の関取としては仙台市出身の五城楼以来、28年ぶりとなる時疾風。新十両として出場する五月場所では、まずは、勝ち越しを目指し15日間の戦いに臨みます。