南風は吹くけれど・・・そのあとが問題でした

東北地方でも、強い南風が吹いて気温が高くなる現象は確かにあります。

しかし、問題なのは、その後です。南風をもたらした低気圧が日本の東海上に抜けた後は、冬型の気圧配置に変わって上空には寒気が流れ込み、冷たい北風が吹いて冬の寒さが戻ってくることが多いのです。

こうした理由から、東北地方と北海道で「春一番」を気象庁は発表していなかったのです。

一進一退を繰り返しながら、本格的な春に向けて季節が進むこの時期。3月だとまだまだ冬将軍の出番があるはずですが、最新の長期予報によると、宮城県内はこの先も寒気の南下が弱く、気温の高い傾向が続く見込みです。

このため、サクラの開花も平年(仙台だと4月8日)より早くなる可能性が高くなっています。