「つらいと言っちゃダメなんだと思っていました」

『デイサービスの用意しなきゃ。おむつと連絡帳入れて6時半までに朝ごはん出さなくちゃ。頭くらくらする』

佐々木美紀さん:「すごくつらかったですね。でもつらいと言っちゃダメなんだと思っていました。つらいと言ったところで、やるしかないことなんだと思っていたし。だからつらいという気持ちをただただ、感じることしかできなかった」

ヤングケアラーの支援を行う仙台市のNPO法人アスイクです。職員の森川ゆとりさんは、自分がヤングケアラーだという自覚がない子どもが多いと話します。

NPO法人アスイク 森川ゆとりさん:「ヤングケアラーかと聞かれても『そうじゃない』とか、『困っているとか言えない』というのはみんな口をそろえて言う」

SNSで相談を受け付けていますが、開設から5か月の間に来た相談は、わずか1件のみ。支援を広げるためには、周りの大人たちのサポートが必要だと感じています。

NPO法人​アスイク 森川ゆとりさん:「アンテナを立てて、大丈夫?と声を掛けられる大人がいるのかどうか、認知を広げていきたい」

しかし、ヤングケアラーの認知度はまだまだ高いとは言えません。