中学校時代の美紀さん、その凄絶な日常

佐々木美紀さん:「おばあちゃんは骨粗しょう症と認知症で、夜徘徊したりとか自分のことがわからなくなったりとか」


「おじいちゃんは心筋梗塞と脳梗塞を患っていて、左手だけが動ける状態で、あとは動かなくて、歩行器を使って歩く」

父親がいない家庭で育った美紀さん。母親は仕事が忙しく、美紀さんは自然と祖父母の介護をするようになりました。介護は中学2年だった2019年から祖父母が亡くなるまで、およそ2年間続きました。

佐々木美紀さん:「呼ばれたら行くっていうのが大変でした。『美紀~、美紀~』って。どうしても行きたくないときもあったし、そういうときは行きたくない自分を責めたりして」

当時の美紀さんは、祖父母の食事の準備やデイサービスへの送り出しを毎日行っていたため、自分のために使える時間はほとんどありませんでした。

苦労も多かったといいます。

佐々木美紀さん:「帰ってきたらベッド中が排泄物だらけとか、トイレがすごいことになっているとかもよくありましたし、その度にお母さんと2人で掃除してましたね」

取り出した1冊のノート。苦しい胸の内が綴られた当時の日記帳です。