皆さんは「ヤングケアラー」をご存知でしょうか?本来大人が担うべき家事や家族の世話を日常的にやっている18歳未満の子どものことです。最近まで祖父母の介護をしていた元ヤングケアラーの高校生は、自分がヤングケアラーであるという自覚がないまま、想像を絶する大変な日常を送っていたことを告白してくれました。そこから、求められるヤングケアラーへの支援について考えます。
元ヤングケアラーの体験談とは
この日開かれた、ある座談会です。会には、ヤングケアラーの高校生2人がオンラインで参加し、元ヤングケアラーの体験談に耳を傾けました。

元ヤングケアラーの男性:「小学生の頃からケアしていた」Q 何年生からですか「小学1年生ですかね」

元ヤングケアラーの女性:「私は記憶がないんですけど、友だちに『休み時間、めっちゃワーク(問題集)解いてたよね』って言われて。多分家で出来ないから学校でやってたのかなって」

座談会には、元当事者として思いを語る、佐々木美紀さんの姿もありました。
佐々木美紀さん:「人に手伝ってもらったりしたら良かったな、もっと楽になったんじゃないかなとは思います」

佐々木美紀さんは、仙台市内の学校に通う高校3年です。
佐々木美紀さん:「とにかく必死でしたね。おじいちゃんとおばあちゃんの介護をすることにいっぱいいっぱいになっていました」

美紀さんは、2年前まで祖父母の介護をしていた元ヤングケアラーです。