漏れ出したのはクジラの「脳油」だった

日本鯨類研究所 茂越敏弘さん:「(マッコウクジラは)太平洋全般に広く生息している種類のクジラです。オスで12メートルくらいだと成熟し始めている(個体)じゃないか、というような大きさではないか」

エサを求め深海に潜るというマッコウクジラ。深海にいる巨大なイカなどを捕食するといいます。

日本鯨類研究所 茂越敏弘さん:「マッコウクジラの主なエサはイカ類です。そのイカを食べるために深く潜るということが知られている。ダイオウイカなどのイカ類ですね、いろんな種類のイカを食べている」

さらに特徴は、その大きな頭です。この頭には、油の袋が入っていて、石巻市がオイルフェンスを設置したのも、頭から流れ出る油による漁業被害を防ぐためだということです。

日本鯨類研究所 茂越敏弘さん:「体長の3分の1くらいになる大きな頭部を持っています。その中身は脳油という脂の袋、脳油袋となっている。その油が流出すると網についたり船体についたりということも懸念される」

では、クジラの脳油は何のためにあるのでしょうか。