ワカメ養殖など、漁業者不安つのる

クジラが流れ着いた砂浜からおよそ2キロ先では、ワカメなどの養殖が盛んに行われていて、漁業者からも不安の声が聞かれました。

追波湾で養殖ワカメをする小椋圭史さん:「これから養殖ワカメの刈り抜きが始まるところだったので、脂が流れてきてワカメに被害が出なければいいなと思ってまして」

このため、石巻市はクジラの周りに80メートルのオイルフェンスを設置しました。

石巻市産業部水産課 阿部毅課長:「クジラから出る脂で漁業被害が考えられる流出、拡散させないのが狙い」

クジラは近くの砂浜に埋められる予定で順調に作業が進めば7日にも終了するということです。

石巻市産業部水産課 阿部毅課長:「クジラの傷み具合がどの程度かということで、クジラにロープをかけて引っ張るときに状態を見ながら傷めないように崩さないように運ぶのがポイントになる」

クジラの死骸の漂着について専門家は、珍しいことではないといいます。

日本鯨類研究所 茂越敏弘さん:「一般の方から寄せてもらった情報をもとにすると(国内では)年間5頭くらいは(漂着が)あってもおかしくない。この一年に関していうとそれよりも少し多く情報を寄せていただいている」

では、マッコウクジラの生態とはいったい・・・。