11月25日未明、仙台で初雪が観測されました。平年より1日早い観測です。初雪として観測されたのは通常の雪ではなく、「みぞれ」でした。「みぞれ」は雨に雪が混じって降ることをいい、初雪の観測対象に含まれます。初雪を観測した午前1時50分の仙台の気温は3.7度と、雪が降る気温としてはやや高め。では、この気温よりも低ければ、みぞれではなく雪として観測されたのでしょうか。

気温6度でも雪、一体なぜ?

11月25日の気温と天気を表したグラフです。午前3時の仙台の気温は3.6度で、この時間も天気は「みぞれ」。しかし、正午の気温は6.2度と、午前3時に比べ3度近く上がったのにも関わらず、天気は「雪」となっています。

実は「雪が降るかどうかは、気温だけでは判別できない」のです。

降るものが雪・みぞれ・雨のどれになるかを、地上の気温と湿度を目安に判別する図です。仮に気温が3度で、湿度が50%だとすると、降るものは雪です。

しかし、同じ3度でも70%を超えたあたりからみぞれ、80%を超えると雨が降る可能性が高くなります。地上付近の気象条件としては、気温と同じくらい「湿度」も重要なのです。