起訴状などによりますといずれも住所不定・無職の多田康二(ただ・こうじ)被告(26)と、佐藤蓮(さとう・れん)被告(27)は、2024年8月1日、仙台市青葉区の定禅寺通沿いの路上で、若林区に住む当時17歳の男子高校生の顔を殴るなどして死亡させた傷害致死罪に問われています。

仙台地方裁判所で開かれた裁判員裁判の初公判で多田被告は「殴る蹴るなどの暴行をしていない」などと起訴内容を全面的に否認佐藤被告は「倒れている被害者に暴行を加えたが、傷害致死は成立しない」などと暴行は認めたものの傷害致死罪について否認しました。

冒頭陳述で検察側は「被害者が被告らをじろじろ見ていたことなどに腹を立てて激高し犯行に及んだ」などと指摘しました。

一方、多田被告の弁護側は無罪を主張、佐藤被告の弁護側は「佐藤被告が加えた暴行は死因には繋がっていないため、傷害致死罪ではなく傷害罪が成立する」などと述べました。

判決は12月3日に言い渡されます。