女川原子力発電所2号機が再稼働してからは初めての東北電力の株主総会が、仙台市内で開かれていて、一部の株主が原子力発電事業からの撤退などを求める議案を提出しました。

東北電力本店で開かれている株主総会には、午前11時現在で株主203人が出席しています。

総会で東北電力の石山一弘社長は、2024年度の決算状況について、2024年10月の女川原発2号機の再稼働などから「一定の利益水準を確保できた」と説明しました。

一方で、株主189人から使用済核燃料の処分の見通しが立っていないことを理由に原子力発電事業からの撤退や使用済核燃料を一時的に保管する乾式貯蔵施設の設置取りやめなどを求める6つの議案が提出されました。

株主:
「(東北電力は)使用済み核燃料を再処理工場に搬出して再処理するという方針を掲げている。しかし、国の核燃料サイクル政策は完全に破綻している」
株主総会は、26日昼頃まで続く見通しです。