24年に渡ってジャズを中心に演奏する小学生のビッグバンドを指導した74歳の男性が、この春「卒業」を迎えました。「山さん」の愛称で親しまれた男性。子どもたちとの「ラストステージ」に密着しました。

24年「朝練」欠かさず

仙台市太白区の八木山小学校の児童によるビッグバンド”夢色音楽隊”。今年度は3年生から6年生、合わせて40人で活動し、地域のお祭りなどで演奏を披露しました。

指導にあたるのは、山崎邦雄さん(74)。子どもたちからは「山さん」と呼ばれています。

夢色音楽隊 指導者・山崎邦雄さん:
「先生と生徒の立場だと少し壁があって。お互い距離を縮めて気楽に話せるように山さんと呼んでもらっています。出来ていないところはしっかり指導するけれど、全体の雰囲気を見ながらみんな見守っているよという感じでやっています」

社会人の吹奏楽団やジャズバンドで活動していた山崎さん。2001年、音楽隊の保護者からの依頼で指導者に。平日は朝8時前に学校へ出向き、子どもたちに指導する生活を24年続けてきました。

夢色音楽隊キャプテン小山菜々美さん:
「4年間指導してもらっているけれど(山崎さんは)一回も風邪を引いたことがなくて元気でパワフルなおじいちゃん」