岩手県大船渡市で起きた大規模な山林火災で、仙台市消防局が2月から続けてきた地上での支援活動が19日で終了しました。延べ1400人以上の隊員が、消火や残り火の確認にあたりました。

現地で活動していた隊員49人を乗せた消防車両は19日正午過ぎ、仙台市消防局の泉消防署に到着しました。その後、緊急消防援助隊の解隊式が行われ、山田敏夫隊長が任務終了を報告しました。

仙台市消防局 山田敏夫指揮支援隊長:
「任務を終了し本日、帰局したことを報告します」
仙台市消防局 阿部和彦次長:
「皆さんの獅子奮迅の頑張りで何とか火勢の鎮圧までもってきたこと誇りに思う」

仙台市消防局は、2月26日から3月19日まで延べ365隊1433人を岩手県大船渡市に派遣し消火や残り火の確認にあたりました。山林火災では、9日に鎮圧宣言が出されたもののまだ鎮火には至っていません。大船渡市によりますと、これまでにおよそ2900ヘクタールが焼失し1人が死亡、家や作業場など210棟が焼けたということです。

仙台市消防局 山田敏夫指揮支援隊長:
「民家への延焼防止。残り火、熱源の確認を人海戦術活動してきた。隊員のけがなく全員が戻ってこれたことにホッとしている」

地上での支援活動は終了しましたが、仙台市消防局は引き続き現地にヘリコプターを出し赤外線カメラを使って残り火の確認を進めます。