宮城県内でも、先週から花粉の飛散が一段と増えています。最近では、大人だけでなく、小さい子どもも花粉症と診断される人が増えています。花粉症の低年齢化について、専門家を取材しました。

仙台市青葉区五橋の小児科「りょうベビー&キッズクリニック」です。高橋怜院長は、花粉症と診断する患者の低年齢化が進んでいると話します。

高橋怜院長:「特に5歳から9歳のお子様は、今や30%以上が花粉症にり患しているといわれています。4歳5歳ぐらいから目のかゆみとか、くしゃみとかが増える患者さんが増えていますし、早い子だと3歳ぐらいでも発症する方もいらっしゃると思います」

街の声:
「下の子は小5なんですけど、幼稚園の頃からずっと(花粉症)。私びっくりしました。幼稚園の子が花粉症になるなんて思わなかったです」
「(娘の)お友達でも診断を受けてお薬を飲んでいる子もけっこういるので増えてきているのかなというのは感じます」

もともとの体質や花粉の飛散が多い地域に住んでいるなどの理由に加え、睡眠時間が不足するとアレルギー反応が起きやすくなるといいます。

高橋怜院長:
「今のお子さんは、メディアですとか、そういったもので、少し睡眠リズムがばらついている方も多いのでは、そういった影響はあるんじゃないかなと」
「鼻水を抑える薬ですとか、アレルギー自体をおさえる薬、ヒスタミンを抑える薬を処方しています」

県内は今、花粉の飛散がピークを迎えています。この時期の気象状況によって鼻水の出方など症状が変わる場合は、花粉症の可能性があるということです。

高橋怜院長:
「天気が良い日とか風が強い日に、より症状が強くなるですとか。日中に外で遊んでいて、(症状が)ひどくなるという場合は、花粉症を疑った方がいいのかなと思います」

小さい子の花粉症について高橋院長は、放置していると、他のアレルギー疾患を招きかねないため、少しでも気になったら、医師の診察を受けてほしいと話しています。