休業を惜しむ声に…

花の湯店主 前田有作さん:
「(母は)お客さんにはすごく朗らかで。お母さんにお世話になったと言ってくれるんですけど、母親としては非常に厳しくてね」

親子三代で守ってきた花の湯に大きな岐路が訪れます。ボイラーの煙道を見てみると…。

花の湯店主 前田有作さん:
「煙道があってここにススがたまるんですね。水が垂れてきていて上にはってるお湯が穴が開いて漏れてきている」

2024年、ボイラーが故障しお湯が漏れるように。燃料費が余計にかかり経営を圧迫しています。さらに、電気系統や配管の老朽化などもあり、大規模な改修が必要になりました。費用は約1000万円。自力での改修は厳しく、前田さんは「花の湯」を2月いっぱいで休業することを決めました。常連客らが別れを惜しみます。

客:
「ここでお風呂に入るのが日課。(震災のときも)本当に助けになった。復活してほしい」
「寂しい。いつものメンバーの顔が見られなくなる。ここに来れば誰かしら常連さんいますから」

廃業ではなく「休業」を選んだ前田さん。NPOとして寄付金で運営するなど様々な可能性を模索し、地域の人をまた出迎えられるようにしたいと前を向きます。

花の湯店主 前田有作さん:
「やめるのは悔しいし地域の皆さんの大切な場になっているのでなんとか再開したい。お客さんがここ無くなっちゃうのとか再開待ってるよとかいろいろ声かけてくれるのでそれを励みに」