卸売会社が不適切な取引をしていた問題で、塩釜市魚市場は22日から1か月間競りができない事態となっています。
一方、不正取引とは関係がない魚市場近くの塩釜水産物仲卸市場は、この3連休、創立60周年を記念したイベントでにぎわいました。
南真央記者「魚の不正取引で利用停止の塩釜市魚市場。荷さばき所のシャッターが閉まり閑散としています」

塩釜市魚市場を運営する卸売業者「みなと塩釜魚市場」は、売上伝票の一部を架空会社の名義に書き換えて漁船に現金で支払い虚偽の報告をしていました。市は「みなと塩釜魚市場」に対し22日から1か月間、荷さばき所などの使用を停止する処分を下し、魚市場では競りができなくなっています。
一方、魚市場近くにある塩釜水産物仲卸市場。この3連休は創立60周年を記念したイベントを開き、塩釜産のマグロを使った「NEW塩釜汁」をふるまいました。

子ども:「おいしい」
塩釜市民:「きょうは気温が低いじゃないですか、天気は良いんですが。温まります」
しかし、訪れた人の中にはこんな勘違いをしている人も。
仙台市民:「風評被害で売り上げ落ちてるって聞いて、初めて(魚市場と仲卸市場が)違うということが分かった。多分みんな知らないと思う」
塩釜市魚市場での不正取引は仲卸市場とは全く関係がありません。しかし両者を混同した多くの問い合わせが寄せられています。

マグロ専門の仲卸業者:「たくさんの方からメールや電話、きのうも市場が休みになると思って急いで買いに来たっていう方もいて。この辺の方は知っているけど、一般の方は塩釜市魚市場を仲卸市場だ思っているので」
協同組合塩釜水産物仲卸市場・大江玲司専務理事:「塩釜の市場というと、うちの方(仲卸市場)を想像してしまう方も多いと思うが、この通り元気に営業しているのでいつでも来てください」

塩釜水産物仲卸市場は、今後も通常通り営業するということです。