仙台空港で雪が積もった時に欠かせない除雪車が公開されました。ここ最近、各国で頻発している航空機の事故に備える最新鋭の消防車もお披露目です。

玉置佑規キャスター:
「空港でしか見ることができない除雪車が並んでいます。近くで見てみると横幅がかなり大きく、一度に多くの雪を除雪することが可能です」

仙台空港の車庫で公開されたのは、滑走路に雪が積もった際に活躍する空港専用の除雪車の数々。積もった雪を左側に寄せ集める「スノープラウ」、大きなブラシで路面を仕上げる「スノースイーパ」、集まった雪を遠くに飛ばす「ロータリ」などです。これらの除雪車は航空機の定時での運航を守るため、日の出前から除雪作業を行います。

宮城県内に強い寒気が流れ込んだ8日、仙台空港によると滑走路に2センチほどの雪が積もり、今シーズン初めて除雪車が出動しました。作業は朝4時から6時までの2時間で完了し、その後の運航にも影響はなかったということです。

続いて登場したのは空港用化学消防車「PANTHER」です。全長およそ12メートル、総重量34トンの最新鋭の消防車で、2024年に続き導入される新型車両が初めて公開されました。放水距離は最長でおよそ80メートル、最高時速110キロで予期せぬ事故が起きた場合でも迅速な対応が可能です。17日、カナダ・トロントで航空機が着陸に失敗し機体が逆さまになる事故や、5日、アメリカ・シアトルで地上を走行していた日本航空機がデルタ航空機に接触するなど、航空機が関わる事故が相次いでいます。

仙台国際空港空港運用部 大沼一樹マネージャー:
「訓練の中でもどういった訓練が昨今の航空事故にふさわしい訓練になるのか考えながらやっているので、どういった訓練をやれば効果的なのか考えていく」

仙台空港では、有事に備え日々訓練を重ねていて、2年に1度実施する自治体や消防などと合同の総合訓練が秋に予定されています。