水道事業の効率化を図ろうと、宮城県と福島県の自治体などが人工衛星を使った水道管の漏水調査に共同で取り組むことになりました。

宮城県庁では、宮城県と福島県のあわせて9つの市町村と、石巻市などに水を供給する水道企業団の代表者が合意書に署名しました。調査では人工衛星から電磁波を放出し跳ね返ってきた波を分析して地中にある水道管の漏水が疑われる場所を特定します。

人工衛星を活用することで、作業員が現地で行うより調査時間が短縮され人件費が削減できるということです。また、共同で業者に発注することで調査コストは半分ほどに抑えられるということです。

宮城県 村井嘉浩知事:
「広域でやることによってコストの削減に確実につながる。今回の埼玉県の事故に見られるように一歩間違えれば大変なことになってしまう。早い段階で見つけることが何よりも大切だと思います」

来年度、事業者を選定し、調査するということです。人工衛星を使った漏水調査は去年も宮城県内11の自治体と福島県内の水道企業団が基本合意を結んで実施しています。