仙台市出身の一力遼棋聖と井山裕太王座による囲碁の棋聖戦の第3局は、仙台市内で2日目の対局が続いています。1勝1敗で迎えた今回の対局。一力棋聖は「4連覇」に向けリードを奪うことができるのか。勝敗は、このあと決する見込みです。
仙台市青葉区の宮城県知事公館で行われている棋聖戦七番勝負の第3局。2日目の6日も一力遼棋聖が先に着席し、目を閉じて集中します。
午前9時、一力棋聖、井山王座が5日の打ち手を再現した後、次の一手を記した「封じ手」が立会人によって読み上げられると、黒番の一力棋聖の83手目から対局が再開しました。

棋聖戦は、囲碁の7大タイトルのうち賞金額が最も高く最高峰と位置付けられていて一力棋聖は「4連覇」がかかっています。7戦のうち先に4勝したほうがタイトル獲得となり、今回、一力棋聖と井山王座は1勝1敗で第3局を迎えました。

地元での開催ということもあり、一力棋聖は午前のおやつに生クリーム大福「喜久福」を勝負メシには、「牛タン定食」を選びました。

一方の井山王座は「仙台せりうどん」を注文したということです。

また、青葉区の仙台国際センターではゲスト棋士による解説会があり、囲碁の愛好家ら150人ほどが対局を見守りました。

訪れた人:
「黒(一力棋聖)が良いんじゃないかと。読みがすごいし勝負に対する執着力というか勝負強い」
「(一力棋聖は)鋭い手を打つ、予想がつかない手を打つのですごい。大変だと思うけど勝ってほしい」
地元ファンからも大きな期待が寄せられる一力棋聖の4連覇への挑戦。勝敗はまもなく決する見込みです。