去年10月に再稼働した東北電力女川原子力発電所2号機の原子炉建屋で格納容器内の窒素が漏えいしました。東北電力は「漏えいはすでに停止していて、放射能の値に大きな変化はなく環境への影響もない」と説明しています。
東北電力によりますと、女川原発2号機で5日、原子炉格納容器内の窒素ガスが漏えいしていることが分かりました。原子炉格納容器では水素の発生を抑制するため内部に窒素を充填しています。
1月30日頃、格納容器に接続し窒素の値をモニタリングしている設備で、窒素の漏えい率がわずかに上がっていることが確認されました。その後、5日になって漏えい率が調査の基準となる1日あたり0.1%を超えたため、調査したところこの設備からの漏えいと判明しました。5日のうちに設備内のフィルタを取り替えたところ、漏えいは止まったということです。詳しい原因について東北電力は調査中と説明しています。

また、東北電力は、漏えい率は保安規定の基準値以下で安全性に問題はないとしたうえで、建屋の放射線モニタの値などにも目立った変動がないことから環境への放射能の影響はないと説明しています。