特産品を食べて地域の良さを知ってもらおうという取り組みです。出荷の最盛期を迎えている宮城県亘理町特産のイチゴが4日、町内の小学生に贈られました。
亘理町の長瀞小学校に、JAみやぎ亘理の大堀正信組合長が訪れ、代表の児童にすっきりとした甘みが特徴の「もういっこ」110パックを手渡しました。

担任の先生:
「市町村で見ると亘理町は東北でいちばん(いちごの)生産量が多いんです」
その後、児童は教室で真っ赤に染まった甘酸っぱい旬の味覚を口いっぱいに味わっていました。

児童:
「あま~い」
「甘酸っぱくて美味しい」
「東北の中で一番生産量が多いところがすごいと思う」
JAみやぎ亘理によりますと、担い手不足などから管内の去年のイチゴの生産量は震災前の6割ほどにまで減少しています。しかし、国内外に市場が拡大したことから価格は上昇していて、売り上げはおよそ32億8000万円と震災前の水準に回復したということです。

JAみやぎ亘理 大堀正信組合長:
「この吉田地区は特にイチゴの産地だが、食べたことがないという子どももいる。(イチゴを)食べてもらい、インフルエンザにならないように元気に頑張ってほしい」

この取り組みは、地元の子どもに地域への理解を深めてもらおうと毎年行われています。イチゴは、亘理町と山元町の小中学校や幼稚園、保育所に5000パック以上贈られるということです。