インフルエンザの感染拡大など、救急車の出動が増えていて、救急現場はひっ迫しています。こうしたなか、緊急性のない人に転院や退院の移動手段を民間の企業などが提供する「民間救急」の需要が高まっています。

ストレッチャーやAEDが積まれた車、民間救急の車両です。民間救急とは消防から認定を受けた事業者が有料で患者を運ぶものです。

元消防士で「サポートサービスオレンジ」の杉澤修さんは、7年ほど前、民間救急に参入しました。

サポートサービスオレンジ 杉澤修さん:
「多いのは、病院から病院に転院する時。また、一般の在宅医療の方が病院に通院する時とか、入院患者さんが退院する時に使う」

急病や大けがなど緊急性の高い人を病院に運ぶ救急車とは異なり、民間救急は転院や入院などで緊急性の少ない人を運ぶのです。ただし、サイレンを鳴らしての緊急走行や医療行為はできません。