いろりの煙でかやぶき屋根を害虫や腐食から守るための「煙いぶし」が8日、宮城県白石市で行われました。
宮城県白石市の材木岩(ざいもくいわ)公園にある検断屋敷(けんだんやしき)で2025年に入り初めて煙いぶしが行われました。
囲炉裏で地元の人たちが杉の葉に火をつけると天井や部屋の隅々に白い煙が立ち込めていきました。
煙でいぶして、かやぶき屋根や柱にすみついた虫を追い出すとともに、すすが建物を保護して腐りにくくします。

部屋に充満した煙は閉め切った建物の隙間から外に立ち上っていきました。

小原地区活性化推進協議会 岩松義則会長
「1年間の無病息災と平和をお願いしながら作業した」
検断屋敷は江戸時代に宿場町を取り仕切る役を務めた屋敷で2003年に移築・復元されました。
作業にあたった人は貴重な財産を守ろうと真剣に作業を進めていました。

煙いぶしは2月末まで週に1回行われます。