仙台市の秋保地区に国内最大級の太陽光パネルの製造工場などを建設する計画について、地元住民などは6日、景観が損なわれるなどとして宮城県に計画の中止を求め陳情しました。
県庁を訪れたのは、秋保地区の町内会や温泉組合など11の団体で、小林副知事に陳情書を手渡しました。

この計画は、沖縄の合同会社が太白区秋保町のおよそ600ヘクタールの山林に、国内最大級となる太陽光パネルの製造工場や太陽光発電所を建設するもので、2027年5月に工事に着手するとしています。

陳情書では、計画が秋保地区での大規模な森林伐採を前提としていて土砂災害の恐れや景観の悪化、観光などに影響が出るとして、業者に中止を働きかけるよう求めています。
秋保小学区連合町内会 大江広夫会長:
「2022年10月に施行された条例もある。景観あるいは災害に対して準備をして備えるということが謳われていた。それは県の采配になると思うので改めて県知事に陳情書を提出した」

小林副知事は、事業者からの相談は受けていないとしたうえで、「地域住民の意見を適切に反映し無秩序な開発にならないよう対応していく」と応えました。