12月10日の授賞式に出席するため、まもなくノルウェーのオスロに出発します。今年のノーベル平和賞に選ばれた日本被団協、日本原水爆被害者団体協議会の木村緋紗子代表理事が4日、村井知事のもとを訪れ、「授賞式では核兵器廃絶を世界に訴えたい」などと語りました。

日本原水爆被害者団体協議会代表理事 木村緋紗子さん:
「87歳で行けるかなと思ったが、行きたいという気持ちが沸いた」

仙台市在住で日本被団協の代表理事を務める木村緋紗子さん(87)は4日夕方、村井知事と面談し、ノーベル平和賞の授賞式に向けた思いを明かしました。

日本原水爆被害者団体協議会代表理事 木村緋紗子さん:
「先人たちの魂を私が連れていくっていう強い気持ちで、核兵器廃絶と、戦争をしてはダメなんだということを世界に訴えていきたい」
村井知事:
「皆さん1人1人の思いが、ノーベル財団から世界的に評価をされたということを本当に嬉しく思う」

木村さんは8歳の時に広島で被爆し、父や祖父ら8人の家族、親戚を亡くしました。毎年夏にパネル展を企画するなど、県内で長年に渡り核廃絶に向けた活動を続けてきました。

2010年にはアメリカのニューヨークで原爆の悲惨さを訴えました。

木村さんは12月10日にノルウェーのオスロで開かれるノーベル平和賞の授賞式に出席します。

日本原水爆被害者団体協議会代表理事 木村緋紗子さん:
「(今回の受賞は)私はスタートだと思っている。これから被爆する人がどのようにしたらいなくなるのかっていうことを考えなくてはいけない。(活動を)やらないと悔しい、本当に。(亡くなった人は)返せって言ったって帰ってこないですもんね」

木村さんは12月8日、オスロに向けて日本を発つ予定だということです。